焼肉きんぐ、タイムズカーなど会員情報の漏えいが相次ぎ、攻撃側の中国製AI利用も判明。AIが探して回るのは以前から指摘されてきた穴。現実を踏まえた情報セキュリティ対策

2026年9月下旬から焼肉きんぐ、タイムズカーなどで会員情報の漏えいが相次ぎました。GMOサイバーセキュリティ byイエラエは10月19日、日本企業を狙う攻撃元で中国製のAIツール「ARTEX」の使用を確認し、JPCERT/CCもAIによる脆弱性の探索を確認しています。しかし、AIが突いていたのは更新されない古いソフトウェアやアプリに埋め込まれた鍵など、以前から指摘されてきた穴でした。公表事案と公的統計から、取締役会が確かめるべき対策を整理します。

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ジャングリア沖縄の親会社が173億円の最終赤字、来場者計画とのずれを総会まで修正できなかった。取締役は物を言えていたかという監視義務の問題

ジャングリア沖縄を運営する会社の親会社、ジャパンエンターテイメントホールディングスは2026年9月25日の株主総会で、173億円の最終赤字と来場者目標の引き下げを示しました。来場者は開業半年で計画を大きく下回っていましたが、計画の見直しは総会まで表に出ていません。事業を主導した刀の森岡毅CEOに他の取締役は物を言えていたのか。役員同士の監視義務の問題と、公的資金が入る事業での甘えの危うさを取り上げます。ニデックの教訓も踏まえ、見直しの基準を開業前に決めておく必要を論じます。

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辺野古転覆事故から半年、同志社国際高が校外活動再開へ。学校法人が当事者として動かない危機管理と、改正私立学校法のガバナンス改革。

同志社国際高等学校は2026年10月1日の保護者説明会で校外活動の再開を示しましたが、辺野古沖の転覆事故から半年、設置者である学校法人同志社が矢面に立ったのは事故翌日の記者会見だけです。同じ時期に学校法人暁星学園が理事長名義で法人の全責任を認めたのとは対照的に、委員会の設置や人事の決定にとどまり、遺族対応も説明も高校に任せたままです。2025年施行の改正私立学校法が求めたガバナンス改革の中身を考えます。

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関連当事者からの商標権譲受を有価証券報告書に注記せず、I-neに課徴金納付命令。会社が社長による個人的貸付の実態を把握できなかった問題点と、把握するための情報管理体制のあり方。

金融庁は2026年9月17日、関連当事者からの商標権譲受を有価証券報告書に注記しなかったI-neに、課徴金納付命令を決定しました。社長は取締役会で個人的な貸付を3000万円と説明しましたが、実際は約4.7億円でした。会社の帳簿に載らない役員の貸付を、会社がどう把握するのか。取引先の確認、報告経路、裏づけ資料の求め方から、情報管理体制のあり方を整理します。

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旭化成元部長が技術情報流出で逮捕。退職者による持ち出しを防げない組織の限界と再発防止策の難しさ。

旭化成は2026年9月17日、半導体材料の製造技術に関する営業秘密を中国企業に流出させたとして元部長が不正競争防止法違反容疑で逮捕されたと公表しました。情報流出の発覚には時間差があり、発見の経路も一様ではないという現実を踏まえ、在職中のアクセス管理だけでは退職者による持ち出しを防ぎきれない理由と、企業が取りうる現実的な備えを考えます。

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Osaka Metroの万博輸送用EVバス調達で67億円の特別損失。リスク管理はなぜ機能しなかったのか。

大阪市高速電気軌道が2026年7月17日に公表したEVバス調達の調査報告書は、リスク管理が現場からも経営からも働かなかった経過を示しています。社長レク、子会社、調達部の3か所で出た指摘は上がった先で消え、150台という規模を承認した取締役会では、その台数を誰が作れるのかも安全性も問われませんでした。67億円の特別損失に至った意思決定から、経営陣が会議の場で自ら発すべき問いを整理します。

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SAAFホールディングス元社長の経費私的流用。監査役が3年間実効的に機能しなかった理由

SAAFホールディングスの特別調査委員会は2026年6月、元代表取締役社長の前俊守氏による経費の私的流用を認定しました。社外監査役は2022年3月に前氏の交際費処理の問題を把握し、監査調書を前氏本人に渡していますが、監査役会や取締役会で共有された形跡は議事録に残っていません。会社法382条が求める取締役会への報告と、把握した疑義を記録に残すことの意味を整理します。

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ウテナがAI広告の動画を削除し、交通広告も撤去。コンプライアンスを「法令遵守」と捉える誤解が広告を炎上させる

株式会社ウテナは2026年5月6日、生成AIで制作したPR動画「潤い戦士モイスチャー」の削除と、東京・大阪で掲出中の交通広告の撤去を発表しました。同社は外部専門家を交えたリーガルチェックを重ねた上で公開したと明らかにしています。適法性を確認すれば社内審査は済んだことになる、という理解が炎上を招きました。広告審査に見る人の受け止めを組み込むための具体的な設計を示します。

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サッポロドラッグストアーで登録販売者の継続的研修の代理受講・不適切受講。「人的資本投資」で経営陣・人事部門に見すごされているポイント。

サツドラホールディングスは2026年6月16日、子会社サッポロドラッグストアーの登録販売者の継続的研修について、調査報告書を公表しました。代理受講54名、動画の形式的な再生や解答共有による不適切受講514名。背景にあったのは、2020年に集合研修をeラーニングへ切り替えた際に受講時間が通常の勤務時間へ組み込まれたことと、ブロック会議に人件費と残業時間だけが並んでいた管理でした。法定研修を形骸化させないために経営層と人事担当者が着手すべき順序を整理します。

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コーポレートガバナンス・コード2026年改訂が確定。株主との対話で問われる、経営資源の配分と企業価値の結び付き。

金融庁と東京証券取引所は2026年7月21日、コーポレートガバナンス・コード(2026年改訂版)を確定しました。取締役会には、成長投資や事業ポートフォリオの見直しを含む経営資源の配分について、具体的に何を実行するのかを説明することが求められます。人的資本への投資と適切な分配、取引先との公正・適正な取引も、同じ配分の問題です。2027年7月末までに経営陣が整えておくべき説明を、株主との対話の観点から整理します。

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