こんにちは。弁護士の浅見隆行です。
新社会システム総合研究所が主催するSSKセミナーにて、2025年10月9日14:00~17:00、「【企業価値向上の視点から読み解く】コンプライアンスの本質とガバナンスの最新事情〜株主との対話、危機管理、人権対応も含めて〜」と題して公開セミナーを開催します。
講義の狙い・内容は、以下のとおりです。
「コンプライアンス」「ガバナンス・内部統制」に留まらず、「ビジネスと人権」「株主との対話」など企業経営に関わる新しいキーワードが次々と現れる昨今、それらの本当の意味を理解しないまま、徒らに振り回されている企業やビジネスパーソンも少なくありません。
今回のセミナーでは「企業価値の向上」を切り口に、「コンプライアンス」の本当の意味は何か、「ガバナンス・内部統制」の意味・内容の変遷(当初のものと現在求められる水準・内容の違い)、「ビジネスと人権」「株主との対話」「危機管理」などの位置づけと最新事情、考え方などを、具体的事例を紹介しながら解説します。
1.「企業価値向上・株主共同利益」という切り口
2.「コンプライアンス」の本質的意味
(1)法令遵守ではない、社会倫理・社会的相当性でもない
(2)「コンダクト・リスク」3.「ガバナンス」の最新事情
(1)「ガバナンス」の当初の意味・内容と現在
①大和銀行事件判決、会社法と現在のガバナンスとの違い
②判例が求める内部統制の水準と質
③第三者委員会をどう考えるか
(2)取締役相互のガバナンス
①監視義務と解職決議義務
②企業の社会的責任や企業理念に基づく監視監督
(3)ステークホルダーによるガバナンス
①株主によるガバナンス
・「株主との対話」の程度
・「政策保有株式の解消」のリスクとガバナンス
②取引先・消費者によるガバナンス
・取引先からの告発
・「ビジネスと人権」と取引先に対するガバナンス
③社会(世の中の人たち)によるガバナンス
・消費者、SNS、世の中を意識した「危機管理」
・判例が示した危機管理広報の義務
④従業員によるガバナンス
・内部通報 ・口コミサイト