相次ぐ親子上場の解消と政策保有株式の解消の動きによるガバナンスの強化について。豊田自動織機を非上場化する一方で、KDDI株式を売却するトヨタ自動車の動きを例に考える。

親子上場の解消(非上場化)と政策保有株式の解消とはガバナンスの強化という意味では共通するものの、親子上場の解消(非上場化)はグループ企業としての側面が強くなるためグループガバナンスがより求められるのに対し、政策保有株式の解消ではお互いの独立性が高まるため、自律的なガバナンスと「取引先によるガバナンス」が強化される

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日亜化学の元従業員が退職の際に研究所内の共有サーバに保存されていた業務上必要なデータを削除して約577万円の損害賠償。業務上必要なデータの不正削除の責任を問うための会社の情報管理体制。

日亜化学の元従業員が退職の際に研究所内の共有サーバに保存されていた業務上必要なデータを削除して約577万円の損害賠償。業務上必要なデータの不正削除の責任について。

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経産省が「営業秘密管理指針」を改訂。テレワーク、派遣労働者、兼業・副業の増加やクラウドでの情報管理に対応。秘密管理性が認められるためのポイントは。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 経産省は2025年3月31日、「営業秘密管理指針」を改訂しました。 今回は、その中の新しいポイントに絞って解説します。 営業秘密管理指針を改訂した趣旨 改訂の趣旨は…

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日本航空による「株式併合による非公開化」の株主提案を受けて、エージーピーがガバナンス検証委員会を設置。その意味と、日本航空の対応。

日本航空による「株式併合による非公開化」の株主提案を受けて、エージーピーがガバナンス検証委員会を設置。提案に向き合う意思決定プロセス・ガバナンス体制の透明性・独立性・妥当性などを検証する目的。

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栄研化学がダルトン・インベストメントとの対話の状況を開示。主要株主との対話の状況を開示することで、その余の株主からの信頼を勝ち取るための広報戦略。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 栄研化学は2025年3月11日、発行済株式の 25.77%を保有するニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)の共同保有者であるダルトン・インベストメンツ…

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豊田自動織機が株式非公開化を検討。アクティビストによる提案・要請が活発になることで、上場廃止による株式を非公開化する会社はより一層増加するのではないか。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 GWを前にして原稿・書籍の執筆や研修・講演の仕事が立て続けていたので、ブログの更新が滞ってしまいました。GWに入ったので、久しぶりに更新します。 日経が2025年4…

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ニチレイフーズの中国子会社にて元従業員が行った不正行為について、ニチレイが海外子会社に対するグループガバナンスを意識した再発防止策を発表。社外役員による自浄作用が機能した例。

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 ニチレイは2025年4月15日、子会社であるニチレイフーズの中国子会社日冷食品貿易(上海)有限公司にて、董事長兼総経理の地位にあったニチレイフーズの元従業員が無断で…

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東証が企業行動規範を7月にも改正し、IR体制の整備を上場会社に義務づける動き。「株主との対話」は大事だけれど・・

こんにちは。弁護士の浅見隆行です。 日経電子版の2025年4月9日の記事に、東証が企業行動規範を7月にも改正し、投資家向けのIR体制の整備を上場会社に義務づける動きがあるとのスクープ記事が掲載されてい…

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リンナイが経年劣化故障による発火のおそれを理由に、浴室暖房乾燥機の使用中止と無償点検・修理へ。過去の他社事例を教訓にした適時・適切な危機管理と工夫された情報発信。

リンナイが「経年劣化故障によりごくまれに発火に至るおそれが判明した」として、浴室暖房乾燥機の使用中止と無償点検・修理へ。過去の他社事例を教訓にした適時・適切な危機管理の対応。

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小林製薬の定時総会で、取締役会の招集権者と議長を原則社外取締役にする定款変更議案が否決されたことの意味。ガバナンス体制の再構築を成功させるために社外取締役に期待される役割。

小林製薬の定時総会で、取締役会の招集権者と議長を原則社外取締役にする定款変更議案が否決されたことの意味。ガバナンス体制の再構築を成功させるために社外取締役に期待される役割。

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