社内の共有サーバ、共有フォルダでの情報の取扱いには要注意。日興證券従業員インサイダー事件の最高裁判例を振り返る。

インサイダー情報そのものを知らなくても、共有サーバや共有フォルダ内に保存されているデータファイルを閲覧し、社内の会話などを組み合わせて情報をある程度知ったときには、最終的に情報の内容を特定したのは自らの行為が介在したとしても、インサイダー情報を「職務に関し知った」ことになる。

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2024年4月から労働契約締結時・有期労働契約更新時の法規制が変わる。契約書・労働条件通知書のひな型の変更などは今のうちに準備を。

2024年4月1日以降、無期労働契約・有期労働契約の締結・更新時に就業場所・従事すべき業務変更の範囲まで明示する義務を負うことになった。明示しておかないと人事異動できなくなるおそれ。有期労働契約の更新上限の有無と内容、更新による無期転換申込券の発生に関しても契約締結時/更新時に明示する義務。

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公正取引委員会と中小企業庁が原材料価格等の価格に転嫁することについて自主点検を要請。「物流2024年問題」に向けて優越的地位の濫用、下請法違反の規制摘発に本腰を入れる宣言。

公取委と中小企業庁が、中小企業との取引価格に人件費、原材料費、エネルギーコストの転嫁を行わないことは、優越的地位の濫用、または下請法違反のおそれがある声明を発表。背景にあるのは物流2024年問題。

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ZOZOの中国子会社役員によるインサイダー取引に対し、証券取引等監視委員会が課徴金納付命令を金融庁に勧告。インサイダー情報を共有する範囲、グループ・ガバナンス、グローバル・ガバナンスの検証を。

ZOZOの中国子会社役員がインサイダー取引。インサイダー情報を海外・中国の子会社役員に伝達する必要があったのか、グループ・ガバナンス、グローバル・ガバナンスが課題。

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裏紙を利用した情報の流出が相次ぐ。ESGやSDGsのための紙ゴミ削減と情報管理の重要性を両立させるためのガバナンスの難しさ。

情報管理の重要性が認識されても裏紙の利用による情報漏えいが相次ぐ。ESGやSDGsによる紙ゴミ削減を偏重しすぎると情報管理の重要性が忘れられる。両立させるためのガバナンスは?

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メガネスーパーが生活保護者にメガネを福祉販売したことに伴う自治体への医療扶助申請で合計約900万円の過大請求。防止できなかった原因はガバナンス体制の機能不全。

メガネスーパー(ビジョナリーHD)は、2023年9月5日、生活保護者に対して眼鏡を福祉販売した後、自治体に眼鏡代金等を請求する医療扶助申請において、2013年以降の10年間で合計約900万円の過大請求があったとする調査報告書を公表。調査報告書に記載された過大請求の原因は、メガネスーパー特集の事情ではなく、他社でも不正・不祥事を予防するためにガバナンス体制を整備する、整備した後に機能させる際に参考になる。

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普天間飛行場を辺野古に移設するための公有水面の埋立ての変更承認に関する訴訟で沖縄県の上告が棄却。裁決の拘束力とは何か?

普天間飛行場を辺野古に移設するための公有水面の埋立ての変更承認に関する訴訟で沖縄県の上告が棄却。
行政不服審査法1項、2項所定の裁決の拘束力によって、沖縄県知事は変更申請を承認しなければならない法的義務を負う。今後も承認しないときには、地方自治法に基づいて国交相が代執行する。

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アインホールディングスの100%子会社社長らが公契約関係競売等妨害罪で逮捕。公共工事に関する営業活動をする際の公務員らとの付き合い方の注意点は?

アインホールディングスの子会社アインファーマーシーズの代表取締役と取締役が、KKR札幌医療センターの薬局整備事業に関して、公契約関係競売等妨害罪で逮捕、送検。
公務員との情報交換の限界はどこに。

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