株主による「増額せよ」との発言が、今期における増額の要望であると場合には、取締役は、「安定した会社経営の維持・配当の継続のためには、株主様に利益を還元しつつも、ある程度の内部留保を残し財務体質を強化してまいるのが重要と考えておりますので、本議案どおりの配当とさせていただきたく存じます。なお、来期以降につきましては、配当を増額できるように、今後1年、経営に邁進して参りますので、引き続き応援・ご支援のほどをよろしくお願いします」などと、少なくとも意見に応える姿勢を示した方がよいです。

他方、株主が、「剰余金の配当額を○○円にしろ」と具体的な金額を示した場合には、その発言は、議案に対する修正動議として取り上げる必要があります。

ただし、修正動議が出された場合でも、まず、会社側が招集通知に記載した原案を先に議決し、原案を承認すれば、修正動議の採決をすることなく修正動議を否決したことになるので、議案の採決には影響しない場合が多いです。