不祥事についての記者会見を行う場合、記者会見の開催予定時間前に、記者から個別の取材の申し込みがあったとしても、それに応じてはいけません。

広報担当者としては「個別に取材の申し込みがある以上は対応しなければいけないのではないか」と思うかもしれませんが、不祥事の場合には、記者会見予定時間前の個別取材に対応することは命取りになりかねません。

他の記者が記者会見の開催予定時間を目処にして記者会見に出席して質問を考えているというにもかかわらず、会社が、記者会見の開催予定時間前に個別の記者からの取材に応じてしまっては、それは、他の記者から見たら「情報のリーク」ということになってしまいます。

「情報のリーク」をすると、他の記者からすれば、「この会社は、すべての記者に対して公平に情報を開示するつもりがない」との悪印象を与えてしまいます。

ここが、新製品や新商品の発表についての記者会見の場合と、不祥事に関する記者会見の場合との決定的な考え方の違いの一つです。

事前に個別の取材を申し込んできた記者に対しては「○時から記者会見を予定しておりますので、そちらで対応させていただきます。個別の取材につきましては、記者会見が終了した後、広報にて承ります」と対応することがベストな対応です。