市街地にマンションなど建物を建設する場合に、建築基準法などの行政法規や地域の条例に沿った建築をしなければならないのは最低限のルールです。

しかし、建物の建設をする場合には、 単に行政法規や地域の条例を守るだけではなく、地域住民に対する配慮が必要です。

地域住民に対して配慮しなければならない、もっとも典型的なものは、「景観利益」と呼ばれる利益です。

「景観利益」とは、景観のよいエリアに住んで、その景観の恩恵を受けている住民がいる場合には、その住民は、その景観の恩恵を受ける利益を有しているということです。

たとえば、富士山が見えるような景観のよいエリアに住んでいる住民は、そのような景観が保護されるべき利益を有している、ということです。

マンションや工場などの建物を建築するにあたっては、これらの「景観利益」を保護するように配慮しなければならなりません。

同様に、住宅街に電飾の派手なショッピングセンターなどを建設しようとする場合にも、住宅街に住んでいる住民の「景観利益」に保護しなければなりません。

いずれの場合も、マンションや工場、電飾の派手さが行政法規や条例を守るだけではなく、周囲の景観と調和するように配慮しなければならないのです。